よくあるご質問
酸素供給剤『オキソパワー5』に寄せられる
よくあるご質問をご紹介します。
製品について
- オキソパワー5の成分は何ですか?pHは?
- 成分は過酸化カルシウム(CaO2)、pHは、約11~12です。
- 土壌pH への影響ありますか? 石灰の施用量を調整する必要はありますか?
- 製品40kgに含まれる成分値としては施用量が少なく、かつ徐々に分解するため土壌pHへの影響ほぼありません。慣行通り、石灰の施用をしてください。
- どのようなメカニズムにより、酸素を発生しますか?
- 有効成分は過酸化カルシウムが、土壌中の水分と反応し、酸素を発生させ、一部は土壌に石灰として残ります。
- 酸素供給は、作物へどのような影響がありますか?
- 根を構成する細胞も呼吸をしており、酸素が不足すると、根の生育が十分進まず作物の生育が遅れます。 また、集中豪雨などで降水量が土壌の排水性を上回り、滞水することで根が窒息して根腐ぐされが発生します。 また、土壌中の酸素濃度が低下すると、根の活性が低下するために肥料の吸収率も下がります。酸素供給剤は上記の状態を改善し、健全な生育を促します。
- 保管方法について教えてください。余った分は、翌年も使えますか?
- 空気中の水分とも反応しますので、開封後使い切るようにしてください。未開封の商品は、水に触れないように、高温多湿の環境をさけて、保管してください。
- オキソパワー5とオキソダッシュ1の違いは何ですか?
- 酸素供給期間が異なります。水と触れたときの粒の崩壊性が違い、オキソパワー5は水中でも粒のままなので5か月間長く効きますが、オキソダッシュ1はすぐに崩壊するので1か月間です。オキソダッシュ1は酸素供給期間は短いですが、追肥としてご使用いただけます。
- 使用期限はありますか?
- ありません。ただ、空気中の水分とも反応しますので、開封後が使い切るようにしてください。未開封の商品は、水に触れないように、高温多湿の環境をさけて、保管してください。
- 水と反応したとき、発熱しますか?
- 土壌に施用した場合は発熱しません。堆肥に使用した場合は発酵が促進され、発酵熱が生じます。
使用方法について
- 施用量はどれくらいですか?
- 40kg/10aを目安に散布ください。圃場全体ではなく、湿害の発生する部分に施用される事例もあります。
- 施用量を減らすことはできますか?畑全面への施用が必要ですか?
- 長ネギなどでは、土寄せ時の筋まきや畝間への散布で少ない施用量で効果が確認された事例があります。 葉菜類等の根圏が狭い作物は、湿害の発生する水はけの悪い圃場、水が流れ込む道路沿いの畝に部分施用される場合もあります。
- 施用量が多いと問題が発生しますか?
- 水はけの悪い圃場であれば、施用量を増やすことでより高い効果が期待できますが、pH が11~12のため、60kg/10aを大幅に超える過剰施用は避けてください。なお、施用量が増えても樹勢が強くなり暴れることはありません。ただし、定植時に植穴に散布される場合は、直接、根に製品があたらないように土と混和してください。
- 滞水すると溶出期間が短くなりますか?
- 土壌水分の状態により、溶出期間は多少、前後します。オキソパワー5は緩効性のため、一気に溶出することはありません。オキソダッシュ1は崩壊性を高めており、酸素が必要とされる過湿状態で、酸素を多く供給します。
- 栽培後も粒が残っていますが、効果がありますか?
- 酸素が放出が終わっても、石灰の形で粒は残ります。但し、もろくなっているため、耕うんなどでなくなります。
- 追肥としての施用はできますか?表面施用できますか?
- 追肥としては、時間当たりの酸素の溶出量が多いオキソダッシュ1を施用ください、元肥用のオキソパワー5は、追肥としての施用はできません。製品が地表面にあると、分解速度が遅くなります。覆土をする方が効果的が高まりますので、滞水などで作業をしにくい場合を除き、レイキなどを用いて覆土をしてください。
- オキソパワー5とオキソダッシュ1は一緒に散布できますか?
- 同じ粒形をしており、散布適性は高いです。
- 育苗時や鉢栽培での使用方法を教えてください?
- 培養土1Lにつき、2~3g/Lを混和ください。乾燥した培養土の水分でも徐々に反応が進みますので、混和した培養土の長期間の保管はできません。
- 機械での散布は可能ですか?
- 各地でブロキャス、サンパーなどを用いて散布頂いている事例があります。
- 粒状の肥料や農薬と一緒に散布することは可能ですか?
- 粒形が近い商品は、一緒に散布頂いている事例があります。製品同士を混和した状態で保管することは避けて下さい。
- マルチを張った後に使用することができますか?
- マルチ展張前に土壌混和をしてください。植穴に施用する場合は、肥料や農薬と反応し、ガスなどの発生が危惧されますので、植穴内の土壌と混和したのちに定植下さい。
効果について
- 湿害以外の効果はありますか?
- 生育の揃いや肥大性による収量増加、乾燥時の萎れの少なさ、果菜類の着果揃いや安定などの声も頂いています。
- 効果は安定していますか?
- 工業的な製法で製造しており、毎年、施用が必要ですが、効果は比較的、確認しやすいです。
- 砂地で効果はありますか?
- 締まりやすい圃場などで安定して生育するなど効果があります。土壌を問わず、ご愛顧いただいています。
- 乾燥年、雨が降らなくても効果ありますか?
- オキソパワー5は、土壌中の水分と反応し、乾燥条件でもゆるやかに分解は進みます。含水率30%程度のタキイのたねまき培土でも分解が進みます。 高温条件になると、植物の根の酸素の要求量が高まります。また、施設などでは潅水量や回数を増やす場合、根痛みを考慮し、潅水を躊躇することがあります。そういったところでは安心して潅水できるという声も頂きます。
- 土壌改良の効果はありますか?
- 直接的にはありませんが、酸素供給により、堆肥の分解促進や好気性微生物の活性など間接的な効果は期待できます。
- 効果がみられません?
- 栽培環境や土壌、気候により、評価が出ない場合があります。 地上部が変わらなくとも、根張りが向上している、生長点の動き、花数・花色などが改善がみられる場合もあります。
- 水はけがよくなりますか?
- 排水性(物理性)は直接、改善されません。あくまで滞留した水の溶存酸素が減少する中で、酸素を供給し、根が窒息せずに湿害を起こしにくいというメカニズムになります。圃場条件にもよりますが、結果として土壌の締りが軽減されたという評価はあります。製品から供給される酸素によるものではなく、好気性の微生物の活動が活発になる、根張りがよくなるなど間接的な効果の影響と想定しています。抜本的な物理性の改善には、通気性を改善する土壌改良剤などを利用ください。
圃場について
- どのような圃場におすすめですか?
- 水田裏作、未熟堆肥を多施用、地下水の高い畑、水がたまり易いくぼ地や水が流れ込む傾斜地の下部、浸水しやすい道路沿いなどの立地や形状もおすすめです。
使用場面について
- どのような土質におすすめですか?
- 粘土質土質をはじめ、締まり易い砂地や赤土など土質を選ばず、ご利用頂いています。
- 作付けの直前に施用できますか?
- 施用直後に定植しても障害など発生しません。また、工業的な製品で、土壌水分と反応することから安定した効果が得られます。
- 天候が悪く、安定した条件で耕うんできません?
- 過湿状態で耕うんすると、土が締まり、塊ができ、通気性が低下します。一方、乾燥し過ぎた状態で耕うんすると、細かくなり、排水性が低下が懸念されています。そのような不良条件による湿害や発根不良などの軽減にもおすすめです。
- 効果的な作物を教えてください?
- 酸素要求量が高い作物・根の耐水性が低い作物例:きゅうり(ウリ科)、キャベツ(アブラナ科)、トマト(ナス科)
- 天候によっても溶出期間はかわりますか? 大雨がふると、一気に溶出しますか?
- 土壌水分に反応して酸素が溶出しますので、長雨の時期は短く、乾燥した時期は長くなります。
- 野菜や花以外での施用事例はありますか?
- 里芋、生姜、蒟蒻などでお使いいただいています。
- 堆肥での使用方法を教えてください?
- オキソパワー5を堆肥1㎥(1t)に対し、2~3kg混和あるいは層状に散布してください。
その他
- 2作栽培するホウレンソウ等では1回施用で2作目にも効果がありますか?
- 2作栽培の期間が約5ヶ月以内であれば、2作目でも効果は持続します。
- 根腐れ対策を目的とする他社製品との違いは?
- 一般的な物理性を改善する製品は、酸欠となりやすい土質や環境を改善しますが、オキソパワー5は、土壌に直接、酸素を供給します。
- 既存の土壌改良剤との相性や使いわけについて
- 酸素の供給により、有機物の分解や土壌の菌の活発な活動が促進されることから、有機質肥料や好気性菌体肥料との相性がよく、相乗効果が期待できます。また、一部、未熟な堆肥などが混ざっていても、腐熟を促し、ガス障害などを軽減する効果も期待できます。
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